ゼミ教官は現役社員 関学経済学部「次世代担う人材を」

関西学院大経済学部（兵庫県西宮市上ケ原一番町）が、民間企業にゼミを受け持ってもらうユニークな「産学連携」を進めている。企業が大学で単発の講義を担う例はあるが、少人数を継続的に教えるのは全国的にも珍しいという。対象は就職活動前の２年生で、企業活動の一端を垣間見ることで学生時代の過ごし方や将来の進路を考えるのに役立ててもらうのが狙いだ。

「アイデアに対する突っ込みが足りない。持ち帰って自問自答して」。学生を叱咤（しった）激励するのは教員でなく、総合印刷会社の大日本印刷（東京）で企画や営業に携わる現役社員たち。希望者から論文や面接を経て選抜された２０人の学生を対象に、４月から７月まで、企業の「ブランド戦略」などについて１５回の授業を受け持つ。

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